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ハニュウが首位に フランス エキップ紙

お写真、お借りしております。
お写真、お借りしております。

かおっちゃん

 

昨日は羽生君が韓国に到着した時の記事をお送りしました。

 

添付されていた写真の羽生君、

どこか ‘牛若丸’ を彷彿とさせていませんでしたか?

 

今日は、羽生君が3ヶ月ぶりにわたしたちに見せてくれた、

あの奇跡の「バラード1番」の演技の時の記事をお送りしようと思います。

(エキップ誌、2月16日付け)

 

 

 

ショート・プログラム、ハニュウが首位に、チェンは崩れ落ちる

 

現オリンピック・チャンピオン、ユヅル・ハニュウは、

ショート・プログラムの結果、フェルナンデスとウノを抑え、

金メダルを保持するのに理想的なポジションにたった。

 

ショート競技の結果、ハニュウが首位に立つ(ロイター)

 

五輪ショート・プログラムの最終グループは、

見せる演技の数々と感動が約束されていたようなもの。

すべては揃っていた。

金曜の朝はいたるところ、ユヅル・ハニュウとショーマ・ウノの

女性ファンたちで一杯だった。

彼女らの手には旗が持たれ、黄色い歓声を上げる準備ができていた。

興奮状態の江陵アイスアリーナの人々の前に、

最初に現れるのは、ハニュウだった。

 

結果

 

2014年の五輪チャンピオンの両肩には巨大なプレッシャーがのしかかっていた、

なにしろ1952年以来タイトルを防衛する最初のスケーターとなる立場である。

ましてハニュウは、昨年11月のNHK杯練習時の足首の故障以来、

試合には出場していなかった。

 

「ぼくの足首は動きませんでした、

それで2ヶ月間は氷上に上がれなかったのです」と、

日本人は数日前の記者会見で説明し、それから、願いを語った。

「ぼくの復帰を待っていてくれた人たちが、待っていた甲斐があった、と

言ってくれたらいいなと思います。」

そして、その甲斐はあった。

 

この支障に見舞われた五輪準備にかかわらず、

全てはコントロールされ、

この世界チャンピオンは完璧なプログラムを演じきった。

(4サルコー、3アクセル、4トーループ3トーループ)

「あまりプレッシャーを感じていませんでした」と、後で、

日本人は冷静さを失わずに語った。

というのも、彼はものすごい熱狂の渦中にいたから。

リンクには100あまりのプーさんが降り、

ミックス・ゾーンにはジャーナリストが群れとなって詰め寄せていた。

111,68ポイントで、日本人は首位を手にいれた。

彼はそれをもう手放さないだろう。

 

チェン、メダルの希望消える

 

次はネイサン・チェン、18歳のアメリカ人の番だった。

ひとつのフリー・プログラム内で4回転ジャンプを4回、

そして五輪史上初めて跳んだ衝撃。

「ぼくは普段以上にナーバスだったわけではありません」、

彼はその後言う。

しかし、それはちょっと信じがたい。というのも、

金メダルの可能性もあったのに、完全に崩れたからだ。

団体戦のショート・プログラムもすでにほめられたものでなかったが、

しかし今回のは、さらに悪い。

クワド・ルッツで転倒、クワド・トーループも失敗したため

必要なコンビネーションが欠け、さらに3アクセルも失敗。

82,27ポイントで、メダル獲得の希望は飛び去った。

 

この日はブライアン・オーサーにとっては輝かしい日であった。

トロントでの羽生のコーチはもう一人の弟子が輝くのも見たからだ。

スペイン人のハヴィエ・フェルナンデス。

2015年、2016年の世界チャンピオンはチャップリンのプログラム

(107,58ポイント)を完璧にこなして、五輪の表彰台に初めて上がるための

好ポジションについたのだ。

他の候補者たち、ショーマ・ウノ(3位、104,17ポイント)、

ボーヤン・ジン(4位、103,32ポイント)、

そしてパトリック・チャン(6位、90,01ポイント)が驚きのロシア人スケーター、

ドミトリ・アリエフ(5位、98,98ポイント)と共に表彰台を目指す。

 

 

16日のショート演技後の記事、以上です。

 

本当にこの時の羽生君は驚異的でした。

かれのショートでの演技を見て茫然自失してしまった人は

私以外にもたくさんいらっしゃったことでしょう。

そして、驚きはここで終わらなかったのですからね。

ほんとうになんてすごい人なのでしょう。

 

では、またちかぢか!

パリも少しだけ春らしくなってきました。