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あれから7年。結弦くんの「星降る夜」

お写真、お借りしています。
お写真、お借りしています。

おねえさん

 

あの東日本大震災から、今日で7年です。

 

あの日、わたしは朝から具合が悪かった。

風邪をひいたわけでも、どこかが痛いというのでもない。

仕事は机の上に山になっているのに、

まったく手をつけることができない。

おかしいな。

だるい、というか、体全体が重苦しい何かにつつまれていて

ついにはmacの前で突っ伏してしまったので、

これは仕事は無理、と判断し、気分転換に買い物に出かけました。

 

買い物が済んだ帰り道、小さな川の橋の上を歩いている時に

大きな揺れが襲ったの。

ちょうど小学校の下校時間で、

ランドセルをしょった小さな子たちが何人か、そばにいました。

 

「地震だ!」「こわいよう!」「どこに逃げたらいいの!」

 

「こっちへおいで!」

安全だろうと思われる場所に移動させ、一緒にしゃがみました。

 

大きなうねる波のような揺れ、海の上にいるようで

ここが地面の上だとはとても思えなかった。

そのときは、震源地はここらへんなのだと思い込んでいました。

 

家に帰ってTVをつけると、

信じられないような光景が映し出されていました。

わたしは何日か前に、

きれいな白い小さな花がたくさん、

うずまきの中でくるくる回っている夢を見たのを思い出しました。

 

 

どのチャンネルでも震災の様子だけが映し出される一週間。

誰もが、もうこの映像を見続けることは苦しいと

思いはじめていたように思います。

あの時、日本はだいじょうぶなのかと、

口に出さないまでも、思った人も多かったと思う。

 

今、7年が経ち、日本は復興を遂げたように思われるけれども、

被災地の現状はまだまだなのでしょう。

 

結弦くんは、ずっと被災地のためにできることをしてきた。

現地を訪れ、話を聞き、スケートの演技で、またケガや病気などの

逆境から立ち上がる姿を何度も見せることで、

多くの人を勇気づけてきた。

 

彼のノッテ・ステッラータ「星降る夜」は、

亡くなられた方たち、家族や親しい人を亡くされた方たち、

今なお、傷を抱え生きる人たちの魂を、

今日も慰めてくれることでしょう。