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ひさしぶりの絵本


 

かおっちゃん

 

土曜の午前は、いつもふたりでマルシェに買い出しに行きます。

 

ヨーグルトとチーズを調達するのはサボア地方出身の店主の店。

お魚はサン・マロの家族総出のお魚屋さん。

野菜はアルジェリア人のお店で。

 

ジュジュは週に2度マルシェに行くので、お店の人たちの名前も知っているし、

頻度でいえば実の家族より多く会っている。

マルシェに行く人たちは、

わたしたちのようにみな「自分の店」を持っていて、浮気はしません。

 

さて、週末の食料も揃ったしと戻ろうとしたとき、

いろんな絵本が並んでいる屋台に気づきました。

うれしくてちらちら眺めると、あれっ?

見覚えはないけれど、なんだか気になる本があります。

 

「ほしいかい?」「うんっ!」

 

子供のようにうなずきました。

絵本なるものを買ってもらったのは、いったいいつ以来のことでしょう?

 

 

『3匹の子豚』です!

 


ただ、わたしの記憶はけっこう曖昧でした。

ブー、フー、ウーが蘇り、

わたしはよく理窟をこねるので、ブーだと言われていたのを思い出した。

 

そして記憶が確かなら、

わたしの冬の履物はボルドー色の3匹の子豚ブーツだった。

折り返し付きで、靴先が尖っているブーツ。

結構気に入っていて、道路が乾いている日も履いていたよ。

 

お話は覚えていないというと、

お父さん役をやってみたかったのか、わたしに絵をさし示しながら、

子供にするように読んでくれる主(涙)。

読んでもらっているうちに、

わたしが知っているのもそんなお話だったな、と。

 

絵本の中に凹凸があって、触っても楽しい。

子供だったら、

大好きな本の一冊になっていたに違いありません。

 

羽生くんも、

ご両親からいろんな本を読んでもらって育ったのじゃないかな、と思うの。

 

 

小さいときは、どんなご本を読んでもらっていたんでしょうね?