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ジュリーそして羽生くん


 

かおっちゃん

 

Rintasky、北島三郎のファンですか?

ふ、不思議だわ。

彼に独特の味があるのは確かだけど。

あの、見てるとこちらが笑いたくなるような顔がいいとか?

今度、さぶちゃんの何がいいのか聞いてみようっと。

甥っ子とかの趣味って想像の範囲を超えることがあるのね。

 

実は昨日、” 紅白 ” の前半部を見たの!そして思った。

ひと昔(?)前の紅白はこんなだったかなー?と。

わたしを喜ばせようと、秘密で紅白を入手してくれてたジュジュが、若い歌手の歌を聞いて、しかめっつらして何度も耳を両手で押さえていましたからね。

 

山口百恵、桜田淳子、森昌子、キャンディーズ、ピンクレディ、

岩崎宏美、小柳ルミ子、山本リンダ、・・・

往年の歌手の方たちは、歌はうまかったし、

カリスマ性を感じさせるものだったなと思ったのでした。

(石川さゆりさん、和田アキコさんなどは今でも現役なのでしょうけれど)

 

ピンクレディのおふたり、60歳ですか・・・’脱帽です。

変わってしまった様子でブラウン管に登場するなんて、

プライドが許さないのかもしれない。

そして、昔の、あるいは今もいるファンを、がっかりさせることはできない、

ということかな。写真だけでも、若い子を凌いでいるのがわかります。

 

 

またジュリーを聴きたくなって『勝手にしやがれ』の映像を探したら、

1977年のレコード大賞受賞のものがありました。

 

 

お写真、お借りしております。
お写真、お借りしております。

 

レコード大賞がジュリーの『勝手にしやがれ』に決定して、ジュリー、

『勝手にしやがれ』の作詞の阿久悠氏、作曲の大野克夫氏、編曲の船山氏も

ジュリーに続いて舞台に上がり。

ジュリーが、受賞の感動とともに、この歌をあのなんとも言えない艶のある声で

熱く歌いだす。才能としかいいようがない、ジュリーの歌!

 

ジュリーの後ろにいる『勝手にしやがれ』の3人の作者さんたちは

ちらとしか映らない。

でも、自分たちの作品が、ジュリーという歌手によって、

自分たちが描いた以上に大きく飛翔して、想像以上に素晴らしいものになるのを

目の当たりにして感動しているのがわかるの。

 

だって、紙の上に書かれた楽譜と台詞はそれだけでは人を感動させられない。

楽譜上のものを、最大限に表現しうる楽器や声が必要だし、それらを最大限に

操れる奏者や歌手がいなければ、楽譜の価値は日の目をみないのです。

 

ジュリーだからこその『勝手にしやがれ』は、

平静をよそおう阿久悠さんの目をもちかっちかっと光らせています。

 

 

それで、やっぱり思いが羽生くんに至りました。

 

羽生くんのスケートは、選びぬかれた曲と

よく考えられたコレグラフィがまずあって、

そしてそれを演じるのが羽生くんであるからこそ創造される世界。

 

羽生くんだからこそ、ここまで感動的なのよね。

 

タラソワさんが「ノッテ・ステッラータ」を羽生くんに送ったのも、

その「ノッテ・ステッラータ」が多くの人を感動させる作品になったのも、

羽生くんだからこそ、なのです。