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結弦くんの「戦友」、くまのプーさん

写真:Getty Images
写真:Getty Images

 

おねえさんへ

 

プーさんの絵本は、ぜひぜひ、読んでください!

 

なぜ、結弦くんがプーさんを「戦友」と呼んでいるのか。

孤独な「戦場」に、あの黄色くてむっくりとしたプーさんを

なぜいつも一緒に連れていくのか、きっとそのワケがわかると思う。

ホントに愛すべきキャラクターなんです!

 

で、読む時は黙読ではなく絶対に音読、

声を出して読んでね。

石井桃子さんの訳は、音読するとすばらしい効果をもたらすと思うの!

 

そういえば、うさこちゃん(今の若い人たちはミッフィーちゃんって

呼んでいるけれど)シリーズの初期のものも、石井桃子さんの翻訳よね。

なんともいえない情緒を感じさせるすてきな文章で、

後年の他の人が訳したのものを読んだら、

味気なくて、なんだかうさこちゃんじゃないみたいだった。

 

わたしたちが読んだうさこちゃんは、背のところに布が貼られているものでしたね。

今はほとんど見ることができないけれど、昔は表紙や背が布張りの本が結構あって、

「今日のお話なあに」も布張り、表紙にエンボス加工がしてあって

指先でさわるとデコボコが感じられるのも楽しかった。

今はデジタルで何でも読める時代だけれど、本の質感や重さ、形、

アナログでしか感じられないものってあるよね。

そして、それが本の内容と同じぐらい大切な記憶として残っている…。

 

黒の皮のソファーはどっしりととても座り心地がよくて、

1日中でも座って(ねっころがって?)いられたのよね。

そう、鏡を見るとよく顔に線がついていました。

ちょっとやそっとじゃ消えなさそうな線がね!

 

でも、おねえさんの標語もおかしいな。

たしかに本を読みながら歩くのは危ない!

 

そういえば、二宮金次郎っているでしょ?

仕事の行き帰りに歩きながら本を読んで独学したという有名な方ですが、

まきを背負って本を読む像がね、最近、

座って本を読む形に変えられちゃったりしてるらしいの。

なぜかって?

歩きスマホが流行る原因になるからですって!