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オータムクラシック2017とNHK杯2015の羽生くん


 

かおっちゃんへ

 

NHK杯2015のショパンとSEIMEI、拝見しました。
この一ヶ月強、羽生くん三昧で、観ていない映像はないはずでしたが、
このヴァージョンは見ていなかったのか・・。

いいえ、同じ映像でもその度に感動ものなのです。
だって、ニースの「ロミオとジュリエット」や名古屋の「花になれ」なんて、

この短い期間にわたしは何度見たのでしょう!
そういうことで、昨夜も再び大感動のひとときを過ごしました。

記録云々以前に、羽生くん!「スケート」と一言で言い切ることのできないもの。
フィギュアスケートで、音楽をここまで感じることなど、かつてないことでした。
そして、彼のパーフォーマンスの間、ずっと息を飲む、苦しいほどのせつなさ、

あるいは躍動感、そして感動に襲われます。
ただ、ひたすら美しいもの、を目の前にしている時間。
さわさわと鳥肌がたって、同時に湧き上がる興奮で、ひとときも普通に息ができない。
こんな経験はそうそうあるものではないのに、どうして羽生くんは、何度も何度も私たちにこんなすごい思いをさせることができるのでしょう。

「信じられない!」「わおー!やっと息がつけるわ」などと、優れたスケーターたちをかねてより見てきた各国解説者たちが放つのですから、そのほどが知れますね。
「歴史上最高のフィギュア」「かつていたことのない稀有のスケーター」と形容される時、フィギュア観戦歴のないわたしが、このようなパフォーマンスを披露する存在が他にあったはずも、あるはずもない!とうなずいているのです。
オペラやコンサート、バレエ、お芝居などを鑑賞しに出かけても、ぞくぞくしっぱなしとか心湧き上がるほど大感動するパーフォーマンスに、そうそう遭うものではないのです。
興味がすごくあるものや大好きな演目やキャストのものしか選んでいないにもかかわらず。今度そんなお話もしますね。

2015年のNHK杯では、あの難度の高い演技を本番で成し遂げる、彼の並々ならぬ集中力を思うと「克己」という言葉を思わずにはいられない。
でも、自分の成し遂げた偉業が数字で評価された時の、素直に驚きと喜びを表す姿に今度はほっっとされられる。そんな感じしませんか?
そして今年のオータムクラシックでは、体もスケートもいろんなものが一回りマチュアになった印象をうけました。

2015NHK杯の映像では、感無量になって、涙を流して抱擁し合うファンの方々の姿までしっかり写っていて、羽生くんの人気のほどを知りました。
でも当然ですよね。わたしも気持ちは彼女たちと全くいっしょです。

頑張って羽生くん!